以前のエントリで扱った線形多項分類は3次元でしたので、モデルの図示も容易でしたが、 今回は、3次元超も扱える線形多項分類を考えます。
基本となる予測関数とソフトマックス関数
座標:(x1,x2, … , xM)を持つM次空間をK個の領域に分割する予測関数と ソフトマックス関数は次の通り。
予測関数とソフトマックス関数を、行列式で表す
N個のトレーニングデータにある
28x28ピクセル(=784次元)の画像に記載された0~9の数値を想定した場合、
M=784, K=10 となり、先程の予測関数は、次の行列式で表せます。
となる。
更にこれをソフトマックス関数で表すと、次のようになります。
これを更に変形して、n番目(n行目?)の正解を予測する式は次の通り
ここで、tlnは
のように l(エル)番目のみが"1"の行列で、
の性質を利用しています。
上記のPnは、ある行に限定されたものですので、 これをPの行列全体の確率にするには次の通り
上記の式は、掛け算が多く、計算効率が低い為、最後に
の形に変形して完成。