先日のHarrisコーナー検出から、SIFT特徴量へ移りたかったのですが、 画像の微分やガウス関数を理解できていないようなので、寄り道。
参考URL
前処理フィルタについて | 画像処理.com | キーエンス
フィルタの種類
名称 | 目的 | 備考 |
---|---|---|
ソーベル(sobel) | エッジ抽出 | ※1 |
プレヴィット(prewitt) | エッジ抽出 | |
ガウシアン(gaussian) | 平滑化 |
※1 中央画素に2がかかる為、 コントラストの少ないエッジを強調できるがノイズも拾う
エッジ抽出における微分(離散近似)
グレースケール画像 I の明度変化は、x, y方向の微分係数 Ix,Iy で表し、 画像勾配は次のようになります。
※ です
画像の微分には、次のような離散近似を行うようです。
上記「Dx」「Dy」の代表的なフィルタが、sobel と prewitt で、 「*」は畳込みを表します。
ソーベルとプレヴィットのフィルタ
ソーベルフィルタ(Dx, Dy)
プレヴィット(Dx, Dy)
ソーベルによる畳込み演算の例
「畳込み」とは、 9画素それぞれに上記Dx, Dyなの係数をかけ、合算 した濃度値に置き換えることです。
例えば、上記画像Iのある画素に対するIxをソーベルフィルタで算出します。
平滑化を行うガウシアン(gaussian)フィルタ
ガウシアンフィルタでは、以下のガウス分布を使用しますが、 畳込み?を使用する面では、先程のソーベル等と同様です。
例えば、の 標準偏差σ=1.3の場合、
となりますし、更に大きな標準偏差の場合
となり、平滑化の効果が大きくなります。