先程のentryはガウス関数でしたが、 今回はガウス関数を使用しているNBDモデル (Negative Binomial Distribution、負の二項分布)と、 ブランド別の購入確率を求めるディリクレNBDモデル についてです。
目次
参考url - 数式解説チャンネル for ビジネス
- 「確率思考の戦略論」【森岡毅】数式解説#1 NBDモデルの導出【改訂版】 - YouTube
- 「確率思考の戦略論」【森岡毅】数式解説#1 後編 NBDモデルの使い方 - YouTube
- 「確率思考の戦略論」数式解説#6 ディリクレNBDモデル1【数学的定式化】 - YouTube
- 「確率思考の戦略論」数式解説#7 ディリクレNBDモデル2【予測の実践】 - YouTube
NBDモデル(負の二項分布)の定義
NBDモデル(負の二項分布)の定義
●or〇をN回取出す━┓ ↑ ↓ ┌─┘ ┃ └─┐●or〇をd個追加 │●●●〇〇〇│←━━┛ │●●●〇〇〇│ │●●●〇〇〇│●玉:θ個 + 〇玉:n-θ個 = 計n個 └──────┘
上記のような「ポリヤの壺」のモデルにおいて N回中 r回●玉がでる確率の式で以下。
ただし、M、Kは以下
プレファレンスが NBDモデルを支配する
「NBDモデル」は「プレファレンス(消費者の好み)」で支配され、
「プレファレンス」は「ブランド資産価値」「価格」「製品パフォーマンス」で決まる
NBDモデルの練習
5260世帯の 56%が歯磨き粉を購入し、平均購入回数:2.6回の場合
次に分布パラメータ Kを求める為、r=0の場合のNBDモデル方程式を解く
上記をexcelのソルバーで解くと、K=0.78。
求めたMとKをNBDモデルで代入すると以下
導出したPrで、r=0,1,2,3,4,5,6以上の各確率を算出すると以下
r | Pr |
---|---|
0回 | 0.44 |
1回 | 0.22 |
2回 | 0.12 |
3回 | 0.07 |
4回 | 0.04 |
5回 | 0.03 |
6回以上 | 0.05 |
簡易版ディリクレNBDモデル
総購入回数:R、ブランドiの購入回数:riの確率:P(R,ri)
パラメータ プレファレンス:Mと、分布パラメータ:Kの算出
「NBDモデルの練習」で求めたM=1.46、K=0.78の通りですので、 ここでは省略します
パラメータ ディリクレ:S の算出
ブランド1が、T=1(四半期)で購入回数=0の確率
ここで、ブランド1=コルゲイト、ブランドシェア=25%として、 上式のαをSを書き、また、購入しない確率=80% として方程式を解くと...
から、
以降の詳細は省略しますが、excelのソルバーで解くと、S=1.20 となり, ブランド1の購入回数=1~10の場合も算出できます。(できるらしい)